大阪なおみさんの発言が話題になっていました。
自身のメンタル不調のために突然キャンセル。
ここ最近メンタルヘルス、
特に「うつ」的な症状に対して
著名人が積極的に自分自身を語り始めています。
ちょっと前なら「うつ」的な症状が出た場合、
やる気がない怠け者、
もしくはとても精神の弱い者がかかる、
そのような印象を与えていました。
しかし、昨今では普通の人が
あるちょっとしきっかけで
何もかもがどうでもよくなって、
全てに対して投げやりになってしまいます。
ひどいときには
生きることすらどうでもよくなってしまいます。
特に最近は情報過多の時代。
我々の脳が膨大な量の情報を処理できず、
脳疲労を起こしフリーズしてしまいます。
ほとんどの音楽家は
条件とツールが整えば何でもできます。
そして今はパソコンと音源、音楽制作ソフトによって
演奏できない楽器までも自由に再現できます。
もともと音楽家はのめり込み度が半端なく高く、
「ほどほど」に何かをすることができません。
これがうまく機能しているときは良いのですが、
環境による弊害、対人関係での問題、
こういったものが度重なると、
情報処理することに支障をきたすようになります。
そのために膨大な量の情報に飲み込まれて、
自身の音楽に囲まれたままフリーズしてしまうのです。
これは音楽家に限らず、
普段、たくさんの仕事をこなしている方にも
同じことが言えると思います。
これらに対する対策は二つしかありません。
1 環境を整える
2 シンプルにする
煩わされることもない静かな環境で、
やるべきことを単純化するのです。
例えば私の場合だったら、
食事、睡眠など生活のリズムを整えて、
「必要な楽器」だけに向かい、
やるべき音楽のタスクを単純化する。
虚脱感から抜け出せたら、
徐々にやりたいことを増やしていく。
続けるのが困難なものは躊躇なく切り捨てる。
最後までやり通す必要はありません。
そして最後に、
生きることが面倒に
なっているところまできている人は、
環境を整えて、
生きることだけにフォーカスします。
火の鳥は自身を灰にして復活します。
一旦沈むところまで沈んでも、
灰になった不死鳥のように復活しましょう。
覚えておいて欲しいのは、
何でもできる人は何もできなくなる
のですが、
復活した後には、
「なすべきことが出来る人」になっています。
カミデタカシ