2018年8月以降、すべての記事は「ブログ♪Note」で更新しています。音源レビューや音楽のリリース情報、日常の景色などの記事を掲載しています。是非ご覧下さい。
ヒビノカケラのNew Albumがリリースされました。収録曲の中から自分の想いをお伝えしていきたいと思います。
心と寄り添うとき〜ヒビノカケラ
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No one hurts You
今回はアルバムタイトル曲、No one hurts Youを取り上げてみたいと思います。
使用 DAW : Reason 10
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人の心を傷つけるもの
心を深く傷つけるのは他人ではなく、実は自分自身であるように思います。多くの場合は自分自身が作り出した幻影が、繰り返し繰り返し心を痛めつけるのです。そしてそれは他人の姿をした、本人自身の幻影であったりします。実在しない幻影は無限ループで自分自身を攻撃し続けます。
しかし、ほんとうは実在しない幻影なのですから、これらは何も傷つけることなど出来ないのです。
幻影の正体
不幸な出来事に見舞われたときに人は「なぜ」と問いかけます。不慮の事故や病、自然災害に見舞われた時に「なぜ」と問いかけます。
これらの現象に対する原因を考えた場合、不慮の事故なら過失原因、病なら病理のメカニズム、自然災害なら自然現象のサイクル等から科学的に「なぜ」に応えることは出来ます。
しかし、人が知りたいのは科学的な結果に対する原因ではなく、「なぜこんなことが自分に起こったのか」という問いかけであります。物事が起こった理由、つまり原因を問うているのではなく、この出来事が自分を襲った「意味」を問うているのです。この不幸は自分の人生にとってどういう意味があるのかということに悩み苦しむのです。
不幸に対しての意味を問うことで安らぎを得ることもあれば、さらに心を追い詰めることもあります。人によっては人生の試練として受け止めることも出来るでしょう。しかし、何ら意味を見いだせなかったときはどうでしょう。ネガティブな幻影はまさにここから生まれたものだといえます。「意味」を問い続けることで、やがて自分自身を責め続ける、四六時中、意味を問いかけ続ける幻影を生み出すのです。
No one hurts You
「No one hurts You」は自分自身の幻影に苦しめられている人のために書きました。
数年前、自ら命を絶つ未成年者がたくさんでました。いじめによる自殺と報道されました。彼らは他人の悪意によって心に「幻影」を埋め込まれたのです。
当初は他人の姿をしていた幻影も、過酷な環境で自分自身の姿に変わった幻影が、自らの死によって「いじめた相手に報復できる」とささやいたのです。
ここまで心が壊れた状態になる前に、心の幻影を追い払ってほしい。「誰も君を傷つけることはできない」という気持ちでこの曲を書きました。
保山耕一さんの映像とのコラボ
アコーディオンとチェロのヴァージョン
心と寄り添うとき
他人からの陰湿で執拗な攻撃から生まれた幻影は、簡単に消えることはないでしょう。世の中には想像もつかない「悪意」が存在します。中にはそれを「悪意」と気づかずに行動している人もいます。
必要なことは「悪意」と戦うことではありません。
私たちにとって大切なことは、自分の心を慈しむこと、それと同じくらい他人の心をも慈しむこと。誰かの心の灯が弱くなったときに自分が代わりに照らしてあげられれるように、相手の心と寄り添って生きていくこと。そういった輪は少しずつ広がっていくということ。
そして、自分自身に誇りを持って生きていくということ。
ボクの音楽を聴いて、アナタの中にある強さと優しさをを思い出していただけたら幸せです。
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