IKマルチメディア MODO BASS

昨年末に購入したIKマルチメディアのMODO BASSについてレビューしたいと思います。

発売前からかなり期待していた音源です。物理モデリングという楽器の挙動をシミュレーションした音源で、音を録音したサンプリング音源とは別のものになります。ボクは個人的にはこの物理モデリングという方式の音源が大好きです。愛用中のAASの音源(関連記事はコチラ)は製作に欠かせない音源ですし、最近では物理モデリング方式とサンプリング音源を組み合せた Samplemodeling というメーカーの管楽器も気になっています。

IKマルチメディア MODO BASS

本物の音源を精密に録音してしてファイル化したサンプリング音源との違いは、個人的な感想は「ヌルっ」としていることかな。人間と見分けの付かないアンドロイド?といった感じです。サンプリング音源のわざとらしいザラっとした感じがあまりない、極端に自己主張せずに他の音とほどよく混ざってくれる音なのです。

 

使用感

で、早速、MODO BASSを実際の製作に使用してみました。

配信中のヒビノカケラ Vol.9の中の曲「遙かなる影」のベースソロの部分です。

 

ボクはBassという楽器が好きで(というか楽器は何でも好きなのですが)、簡単フレーズなら実際に自分のベースで演奏します。「ヒビノカケラ」で製作するようになっては特にベースを弾くことが多くなりました。しかし、技術的にどうしてももう一歩突っ込んだ音が欲しいときはベーシストにお願いするか、ソフトウェア音源に頼ることになります。ほとんどの場合、ベース音源を使用するときはSpectrasonicsのTrilianが選択肢でした。

 

今回、MODO BASSを使ってみて感じたこと、もともと物理モデリングという方式の「ヌルっ」とした感じが大好きなのと、IKマルチメディアの音源や機材全般にいえることですが、さわっていてなんか楽しい感があるのです。

たぶん制作スタッフに実際ベーシストとかがいるんじゃないんでしょうかね。MODO Bassに関してもミュージシャンの気持ちがわかってるなー!感があります。鍵盤で弾いているのに実際のベースを弾いているような感じにさせてくれるのです。手弾きでフレーズを入力して、とても気持ちの良い反応をしてくれます。

 

デモビデオ

その他、カスタマイズ機能で弦の使い込み度を調整できたり、ピックアップを変更したりとかなりマニアックなところもあります。

そのあたりの解説はIKマルチメディアさんのHPで見てください。

こちらは氏家さんのわかりやすいMODO BASSの解説のビデオです。

 

限定プロモーションもしているみたいですね。

デモ版もダウンロード可能です。

重音演奏の反応設定

ただ、気になったところも1点あります。単音で弾く場合は全く問題ないのですが、3度重ねの重音を演奏した時、場所によっては1音として反応してしまう箇所があるのです。つまり、演奏ではCとEの2音弾いているのにトップの音が優先されてEの音、1音のみしか音が反応しないときがあります。

つまり二つの音を1本の弦で感知してしまうときがあります。キースイッチで弦のポジション指定は出来るのですが、重音を同時に弾くと同じ弦と関知して1音として反応してしまいます。

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これの回避方法ですが、

  1. Play Styleの調整でFINGERING Nearest にします。
  2. キースイッチで弦のポジション(この場合2弦ですのでD1)を指定してスイッチを押したまま、その弦で鳴らしたい音(この場合C)を弾きます。
  3. これで弦の位置を記憶しますので演奏時に反映されます。

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初期設定ではPlay StyleFINGERINGFirst Positionになっていますので、この状態では弦の指定位置を記憶しません。Nearest に切り替えることで設定可能です。

いずれにしても、ベースの音はもう秀逸で群を抜いています。いつまでもさわっていたくなる音源、演奏していて気持ちの良い音源という印象のMODO BASS、今後使用の機会が増えそうです。

 

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