幸せの場所が1センチだけでも広くなる

これからちょっと自慢話させていただきます。こういう場合は「自慢じゃないけど、」というのが普通ですが、自慢したいときは正直に自慢をしたいと表明しましょう。

 

ボクは子供の頃になりたかったのは、

本を書く人(この頃は小説家という概念がありません)、

絵を描く人

音楽を作る人のどれかです。

少し大きくなってからは大人を喜ばせるために医者になりたいといっていましたが(笑)。

 

なぜこの三つが候補だったかといいますと、この3つが得意だったからです。学校に行ってからもこの三つはいつも1番でしたよ。ただ、作文に関してはあんまりもふざけたことを書いたので、学校から親が呼び出されたことがありましたが、これは話が長くなるのでまた今度!

早い話が、この3つにかけては子供の頃、とても優秀であったということを自慢したかったんですよ!

本を書く人

絵を描く人

音楽を作る人

「儲からない、食っていけない、ろくでなし」の三種の神器ですね。

 

鉛筆を持てるようになった頃から絵を描くようになりました。ピアノを買い与えてもらってから自分でメロディを作り始めました。文字を書けるようになった頃から空想物語を書き始めました。

こんなことは特別でも何でもありません。子供なら誰でも持っている特質です。これを能力としての伸ばすかどうかが親の判断でしょうね。幸いにしてうちの親は、世間一般的な親同様、我が子は天才!と思ったようです。お絵かき教室、ピアノレッスン、英会話(なんでやろ?でもこのスキルは今役立ってますが...)に通わせてもらいました。

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「この子は私が教えた生徒の中でもずば抜けて優秀です」

という先生方の営業トークを真に受けて、うちの母親なんかはせっせと月謝を払ってくれました。本もよく読むので一杯買ってもらいましたよ。読書癖はこの頃からずっとつづいています。

プロの演奏家なって、最初数年間は「レッスン」と称してお小遣い稼ぎをしていたことがありました。そのときの経験から「優秀な生徒」とは「扱いやすい生徒」、つまり宿題をきちんとやってきて、手間のかからない生徒であることを知りました。

当時、妹と一緒にお稽古に通っていました。彼女の方はこのへんのことが向いてなかったようで、その対比でよけいにボクが優秀に見られたのかもしれません(笑)。

で、あの当時、母親は内職というものをしていたので家計はそんなに楽でもなく、たくさんのお稽古事や本を買えるような裕福な経済状態ではなかったはずです。そういえば、母親が製本工場みたいなところで働き出して本を一杯もらいましたね。そのときの「若きウェルテルの悩み」とか「トルストイ短編集」「罪と罰」とかは今も大事に持っていますよ。

 

子供というのは褒められれば伸びるもの、くさされれば潰れるもの(バカな教師は、〜獅子は子を崖から突き落とす〜とかいって子供をいじめて自己満足しています。ちなみに獅子は子煩悩です。いじめません。動物行動学ぐらい勉強しましょう)。

 

まわりの勘違いという幸運のおかげで、ボクは現実から逃避した世界に没頭することが出来ました。その上、病弱だったために病院という隔離された世界でさらに空想の世界に埋没していきました。

 

しかし、そんな時間は長くは続きません。空想の世界に埋没していたものが、やがて社会に出ることになって現実を突きつけられたのです。

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生きていくためにはお金が必要であること。

そのために音楽は何の役にも立たない。

そして、

大人になればなるほど、

時を重ねれば重ねるほど、

ボク自身というものの存在に誰も関心を持たなくなっていくということ。

 

その不安は今だからこそ言葉に出来ますが、その当時は説明のつかない漠然とした不安で押しつぶされそうでした。誰も他人には関心が無いという現実に向き合う出来事が多いのと、他人に関心があるふりをして人騙す人間が多いことに愕然としました。

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でも、今わかること。

 

ほんとうは、みんなわかり合いたいのです。他人に関心が無いのではなくて、こんな複雑な世の中になってしまって、自分のことで精一杯で余裕がなくなってしまっているだけで、ほんとうはみんなわかり合いたいのです。生きるために絶対に必要なものは「お金」ではなくて、人と人を結びつけて心をわかちあうことなのです。

人と人を結びつけるもの。

それが音楽であることに気がつきました。

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大人になってボクが見ていた「現実という名の脅迫」は、すべて「嘘っぱち」であったことに気がついたのです。

 

生きていくためには人と心を分かち合うこと、

そのために音楽が必要なこと、

そして、

時を重ねれば重ねるほど、

みんながわかりあって、ともに生きていくということ。

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ボクが音楽を作るのも、作った音楽に絵をつけてたくさんの人に配ろうとしているのも、こうやって文字を書いているのも、すべて子供の頃から得意だったものです。そして自分の得意なもので、少しでも多くの人に幸せになってもらいたいと思っています。

 

それは何も特別なことではなくて、

今これを読んでいるアナタも、

自分の得意なことで

誰かを喜ばせたいと思って一歩踏み出せば、

みんながそうやって一歩踏み出せば、

世の中にある幸せの場所が1センチだけでも広くなると思いませんか?

 

 

ヒビノカケラ」、毎月第1水曜日、2016年4月より配信開始です。

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