楽器と共に成長する日々

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  久しぶりに大阪の安田さんのところへ行ってきました。表向きは引退宣言をされてましたが、修理の依頼はまだまだ入ってきているようです。この日もアコーディオンの老舗メーカー、キャバニュロが調整中でした。

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 ここに来るとお出迎えしてくれる金魚たち、暑い日には気持がなごみますね。

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 安田さん、お元気そうで何よりです。

 

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  さて、ボクのアコーディオン。右手ボタンの引っ掛かりとリードの整調をお願いしてました。それと写真の蛇腹止め、通常は革製のものが多いのですが、アンティークアコーディオンではよく使われている古い金属製ものと付け替えました。さらに見栄えがよろしくなりましたね。

 

 以前にも書きましたが、最近はよくこの古いアコーディオンを弾きます。最初は音がこもった感じだったのですが、弾けば弾くほど良い音になってきました。機能的な面で気になったところは、その都度調整していきます。でも楽器はひいてなんぼですからね。弾けば弾くほど良い音になりますよ。そしてその奏者の音になっていきます。演奏するがわも楽器のクセをつかんで、その楽器の良い面を引き出していきます。

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 長く付き合ってともに成長していく、これは人間同士の付き合いにも似てますね。楽器と人もお互いが影響しあいます。良い楽器に出会えば演奏家はとても幸せです。楽器も理解して演奏してもらうことで幸せになれます。

 ボクがメインで使っている楽器、ホーナーのモリノ、フリーベースで最初はとてもクセの強い楽器で、弾きこなすのに苦労しました。金色のホーナーは最初から、オールマイティーでただそこに個性を見つけるのにちょっと苦労しました。でも、最も安定している楽器なので頼れるやつですね。そして最後にこのアンティーク・アコ。ほんとクセが強いです。音の最も安定している部分とそうでない部分との差が大きくて、蛇腹のコントーロルに苦労します。しかし、一度その部分を掴むと自在に音のコントロールが可能になり、色彩豊かに演奏することが可能です。いま、かなりお気に入りのアコーディオンです。

 

 楽器たちに囲まれて共に成長する日々、ほんとにありがたいです。なにか嫌なことがあっても、楽器と触れ合い音楽と語り合うことで自分を取り戻すことができます。そして演奏を始めると、うちの犬たちが足元に集まります。水槽の魚は踊り出します(笑)。気分は「セロ弾きのゴーシュ」ですね。うちでは70センチにもなる、もう今年で16歳になる巨大な赤いアロワナがいて、こいつがアコーディオンの演奏が始まるとダンスをするときがあるのです。そういえば、10代のときにオスカーという魚を飼っていましたが、こいつもギターを弾くと踊り出しました。魚も音楽が好きなんでしょうかね(笑)。

 

 これから何年もこれを繰り返し、楽器と共に成長していく日々です。お金があるとか有名とかそういったことよりも(もちろん、それも大事ですが〜笑)、その核となる大事な部分をいつまでも大切にしていきたいです。それは、自分にとって音楽と共に過ごす最高に幸せな時間です。そして忘れてはいけないのは、それを自己完結という形で終わらず、たくさんの人とその「幸せ」を共有することですね。

 

 ここ数年、いろんなことが身の回りに起こりすぎて、自分自身壊れては再生を繰り返していました(笑)。そこで気がついたのですが、「人は一度壊れて再生することで、より自分自身の核心に近づくことができて強くなれる」ということです。そしてその強さが優しさやいたわりになるのではないかと思うのです。そういった音楽を伝えていきたいです。自分の大切な人生の良きパートナーと共に。

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